普段からお風呂はシャワーで済ませ、あまり湯船に浸かる習慣はない。そんな方も多いのではないでしょうか。しかし、入浴やシャワーをうまく活用することで、もっと体調や気分を整えることもできるのです。
今回は、そんな「お風呂」についてのお話です。
お風呂の歴史
まずはお風呂の歴史から。
もともとお風呂の歴史は大変古く、6世紀ごろからと言われています。昔から単に「体を洗う」だけではなく、健康や福を得るためのものという考え方は、お風呂好きな私たち日本人に現代も受け継がれています。
入浴の作用
入浴には、きちんとした作用があります。
それは、
①温熱・水圧・浮力による血液循環や新陳代謝の活性化
②老廃物の排出
③筋肉の弛緩
などです。これらの作用により、心身の緊張や疲労が緩んでいきます。
ただ、せっかくお風呂に浸かるのであれば、その時の気分や身体の状態に合わせて入り方をかえてみてはいかがでしょうか。これからおすすめの「お風呂活用法」をご紹介します。
目的別お風呂活用法
①リラックスして疲労回復したい時
ぬるめのお湯(37~40℃)が効果的。ゆっくりと浸かることで副交感神経が刺激されてα波が出やすくなり、リラックス状態になります。 また、半身浴もリラックスには効果的です。30分くらいゆっくり浸かりましょう。寒い時期などはあがる前に肩まで浸かり、お湯の温度を少し上げて温まって からあがりましょう。
②運動不足の解消やリフレッシュしたい時
こんな時は冷水シャワーがおすすめです。
温まった身体に冷水を浴びることで身体の「生体防衛本能」が目覚め、脳が刺激・活性化して心身共にリフレッシュしていきます。但し、心臓に持病がある方、血圧が高めの方、ご高齢の方は避けた方がよいでしょう。
方法としては、ぬるめの湯から段々と湯の温度を少し上げていき、じっくり温まります。その後、あがって冷たいシャワーを1~3分ほど浴びます。この時に注意点がひとつ。心臓から遠い部分から浴びましょう。
また、くれぐれもその日の自分の体調と相談しつつ、最初のうちは腕や脚だけにして何日かやってみて、慣れてきたら全身浴びるという方法がいいでしょ う。その後、また湯に入り温まり、あがって冷水を浴びる。これを3~5回繰り返し、最後は冷水で終わります。寒い時期は少し温まってからあがりましょう。
③朝すっきり動きたい時
熱めのシャワー(42~43℃)を浴びるといいでしょう。交感神経を刺激し、朝からすっきり活動できます。
④集中・気分転換したい時
熱めの湯(42~43℃)にさっとつかるのが効果的。身体もいつもより少し強めに洗ってみることもおすすめです。
⑤ぐっすり眠りたい時
ぐっすり眠りたいときは、入浴後に2~3時間たってから眠るといいでしょう。
最後に。カイロプラクティックで普段から血流循環や新陳代謝を整えておくことで、入浴の効果も上がっていきますので、日々の体調管理にカイロプラクティックとお風呂をうまく活用していきましょう。