とある休日「寝だめ」をしようと昼まで寝るつもりだったのですが、途中であまりに腰が痛くなり結局いつもの時間に起きてしまいました。
そもそも睡眠というのは溜めておくことができません。
快適な毎日を過ごしたいのであれば、休日の朝寝坊は普段の起床時間+2時間までと言われています。
寝過ぎて普段よりも大幅に生活リズムが狂うと、ますます体調が悪くなる可能性があるので注意が必要です。
今回はこの「睡眠」と「腰痛」について考えてみたいと思います。
寝起き腰痛の原因は寝具の劣化やふわふわ寝具の可能性も……
皆さんも「寝過ぎた時に腰が痛くなった!」という経験はありませんか?
腰痛の原因はさまざまですが、起床時に腰痛を引き起こす原因の一つとして「寝具の劣化」が考えられます。
敷き布団は3~5年、ベッドのマットレスは長くても10年程度で買い換えるのが良いとされています。
1日8時間睡眠の方は人生の3分の1を寝て過ごしていることになります。また、人は寝ている間にコップ1杯の汗をかくと言われています。
そう、寝具は日々負担がかかり続けているのです。
腰痛の原因が寝具の劣化による場合は、この機会に思い切って新しく買い換えてみてはいかがでしょうか。
……とは言え、古い寝具の処分の問題もありますし、すぐには準備できないという方は、
- ① マットレスを裏返して使用する
- ② 横向きで丸まって眠る
- ③ 仰向けの時は膝の下に枕を挟む
まずは上記のような対策を取り、腰への負担を減らしてみましょう。
寝起き腰痛の原因が寝具と考えられるもう一つの理由は、その柔らかさです。
昔の人は板の間に「うすべり」といったイグサで織った敷物一枚で寝ていました。
時代劇に出てくる角張った枕もとても硬そうに見えます。
一方で最近のふわふわな枕や羽毛布団、敷きマット。寝具は時代と共に進化していてどれもとても気持ちいいのですが、大切なのは自分の体格や体型に合った柔らかさの寝具を選ぶこと。寝具売り場で専門のスタッフに相談してみるのも腰痛ケアのためにオススメです。
理想的な寝姿勢について
背骨の湾曲(生理的湾曲)を保つには、硬い寝具の方が良いとされています。
人間は立位(まっすぐに立っている時)が基本姿勢で、背骨はなだらかなS字を描いています。
睡眠時もこれに近い姿勢を保つことが身体への負担を減らし最も良い寝姿勢です。
よく「仰向け」「横向き」「うつぶせ」のうちどの姿勢で寝たら良いかと質問されることがあります。
健康な人は一晩に20回以上の寝返りを打っており一晩中同じ姿勢で眠っているということはあまりないため、基本的にはどのような姿勢で寝ても問題はありません。
大切なのは、立っている時のような自然な姿勢が崩れないことです。
「仰向け」「横向き」「うつぶせ」のどの姿勢にもメリット、デメリットがあるのでそれを知ったうえで使い分けるのが良いと思います。
最近では寝返りを打てないという方も増えているようです。
あまりにも疲労が溜まっている時や掛け布団が重すぎる等の問題があると、人は寝返りが打ちにくくなってしまうのだとか。
寝返りの数が少ないと、内臓や内臓脂肪の重みが腰に負担をかけ血管を圧迫し、血流が悪くなり腰痛を起こしやすくなってしまいます。
腰痛の予防は適度な運動で筋力をつける
寝具を替えても寝起きの腰痛が改善しないという方は、背骨の歪みや背骨を支える筋肉の衰えが原因となっているかもしれません。
不良姿勢や運動不足、加齢によって筋肉はどんどん衰えていきます。
「腹筋と背筋は自前のコルセット」と言われるように、筋肉には骨を支えるという役割があります。
弱くなった筋肉は背骨を支えきれず猫背となってしまうのです。
そのような不良姿勢での睡眠が続くと身体に負担がかかるのは目に見えていますね。
筋肉は年齢に関係なく、上手に鍛えればそれだけ発達していきます。
ただ、腰が曲がり身体が弱くなってしまってからでは過度な運動はできませんから、「今はまだ大丈夫」と安心せず身体が動けるうちに運動し筋力をつけておくことで腰痛防止に繋がります。
当院には腰痛でお悩みの方も大勢ご来院いただいています。
「腰痛」と一言で言っても、その症状や原因はさまざま。
私たちはご来院くださる方お一人おひとりの根本原因を見つけ、症状に合わせた施術(カイロプラクティック)を行っています。
腰痛はもちろん身体の歪みなど気になることがございましたら、ぜひご相談ください。
「腰痛改善」「身体バランス」「健康維持」のことなら
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